母校の図書館に入って右の方に小さい本棚がある。古本買える書棚だ。とても古い本が多いが、時々新しくて面白い本が並んである。
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「あの夏の日」の表紙 |
ある日偶然、日本語の絵本が目に留まった。「あの夏の日」と言う本だ。数ページをめくると引き込まれていった。でも、その時、お金があまり無く、急いでいたから、「もしまた見つけたら買ったらいい」と真剣に考えずに立ち去った。それでまた図書館に行ったら見つけた!今度、何も考えずに一瞬のうちに買った。
「あの夏の日」は長崎の原子爆弾投下の話だ。綺麗な絵がたくさんあり、英訳もあって日本語の知らない人でも読むことができる。
一番好きな一節:
戦争は、相手への憎しみや争いの心から起こり、
原子爆弾は、恐れと疑いのこころから、生まれました。
しかし、人は同時に、愛するこころ、信じるこころ、
相手を理解し、受け入れるこころも持っています。
そのこころこそ、世界に平和をもたらし、
原子爆弾を不要なものとするはずです。
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「あの夏の日」の中 |
内容はとても心を揺さぶるストーリーなのだ。その時代の人たちの日常生活をはっきり伝えているので、悲劇的な状況がいっそう浮き彫りになる。
作家は、原子爆弾のような恐ろしい核兵器を無くすように祈っているけど私は、核兵器の無い世界の実現は無理だと思う。国がそういう力を持つと手放すとは思えない。それでは、力の強い国らしくない。でも、核兵器廃絶を主張するのも素敵な夢ではないだろうか。